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中島 自然・公園

クダコ島

島全体が城塞であったかのような城郭

中島本島と怒和島の中間にある周囲1.8kmの孤島「クダコ島」は、東西に幅約0.6海里・最大水深154mの水道中心にあります。
この水道は釣島水道と共に安芸灘~伊予灘に通じる主要な航路の1つであり、特に西側の水道は最強流速6.5ノットに達することもあります。その激しい海流に揉まれた魚介類は、身が引き締まり旨味が増すと言われ、瀬戸内海屈指の漁業として有名で、鯛の一本釣りなどが盛んに行われています。

頂上の地形を巧みに利用した城郭は、南側の絶壁は自然の城壁となり、まるで島全体が城塞であったかのようです。おそらく南北朝時代に比定され、本山城・泰山城に後続するものと考えられていますが、築城年代や築城者は不明です。クダコ水道の要衝にありましたが、1585年の忽那水軍の滅亡とともに水軍的機能も終わりを告げたようです。その後、江戸時代には草刈り・採藻の入会地となりました。
この島を拠点にしていた忽那水軍の呼び名から「クダコ」と呼ばれ、忽那家文章には『久田子衆』や『九多児衆』と書かれています。

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